新しいことに挑戦するとき、必ずと言っていいほどリスクがついてくるものですよね。
リスクを背負ってまで挑戦するべきか、諦めるべきか。
そんな悩みを抱えたことはありませんか?
今回は恋愛系YouTuberのしゅくろーさんにインタビュー。
大学卒業後、大手企業リクルートに入社したしゅくろーさん。
誰もが憧れるエリートコースから一転、YouTuberになった経緯と共に挑戦する上で大事な考え方をお聞きしました。
しゅくろー
YouTubeの総登録者数30万人のYouTuber。個人チャンネル「しゅくろーチャンネル」では、恋愛におけるコミュニケーション術を男性脳・女性脳の観点から発信。また個人チャンネルから派生してメンバー4名からなる恋愛バラエティチャンネル「しゅくろーから夜ふかし」でも活動中。YouTube以外にも株式会社リプコンの代表取締役としてオンライン結婚相談所「ナレソメ予備校」などの事業も展開。
目次
右向け右の社会への違和感。だけどいつの間にか自分も右へ
今回は挑戦をテーマにしゅくろーさんにお話を聞ければと思っています!
まずはエリートコースに進んでいたしゅくろーさんがYouTubeで活動するようになった経緯をお聞きしたいです。
そうですね…
それを話すなら…3日ぐらいもらっていいですか?笑
そこをなんとか…!
ぎゅっとまとめていただければ!笑
元々は、大学時代にやっていた演劇が発端でした。
今までサッカーとか陸上とかダンスとかいろんなことやってきたんですけど、演劇が一番ハマったんですよね。
自分で生み出したもので人に感動を与えるということが楽しいと思って。
人の心に影響を与えるような表現者とかクリエイターとして生きていきたいと思ったんですよ。
大学時代にクリエイターになりたいと思ってたんですね!
はい。
あとは中学時代から右向け右の社会に違和感を抱いていたっていうのもあって。
僕、中高一貫の男子校出身なんですよ。
進学校だったので、周りはみんな当たり前にいい大学を目指して、いい企業に就職するっていう考え方だったんですよね。
いわゆる一般的な社会のルートに従うみたいな… 本当にそれやりたいことなの?って疑問に思っていました。
そうだったんですね。
でも、実際はしゅくろーさんも就職されたわけですけど、それはどうしてだったんですか?
クリエイターになりたいなと思う一方で、当時は独自のルートを切り開いていく勇気がなかったんですよね。
それにやり方もわからなかった。簡単にいうと逃げたってことです。
逃げたという言葉に自分への厳しさを感じました。
なるほど。
当時だと、今ほどクリエイターを目指している人も少なかったですしね。
それから会社を辞めたというのはやっぱりクリエイターとか表現者として活動したいという思いがあったからですか?
そうですね。
会社員時代は営業をやっていたんですけど、実際に自分が売りたいものって人の心に響くような何かだなって改めて気づきました。
あとは先ほど話したような「右向け右の社会ってなんか嫌だよね!」って話を友人としているにもかかわらず、自分もそうなっていることへのモヤモヤもありましたし。
そういう自分にムカついていたんですよね。
遠回りしたからこそ気づいたこともたくさんあったそう。
バンジージャンプみたいに飛ぶ・飛ばないを選ぶだけ
クリエイターを目指すって挑戦だと思うんですけど、何かに挑戦するときに大事にしている考え方などありますか?
まずは勇気を出して決断するってことが大事だと思ってます。
バンジージャンプと同じじゃないですかね。
あれも、結局飛ぶ・飛ばないの決断をする勇気があるかどうかじゃないですか。
バンジージャンプ! たしかに決断できるかどうかですよね。
ちなみにバンジージャンプやったことあるんですか?
いや、やったことないですけど(笑)
バンジージャンプの方がこわいかもしんないですね。
ないんかーいw
でも会社を辞めてからYouTubeを始めるってめっちゃリスクあるなと思うんですが、こわくなかったんですか?
仕事をしながら副業として少しずつ活動していって目処が立ったら独立するという選択肢もあるじゃないですか。
あの時の記憶あんまりないんですよね(笑)
そんなぁ…
いきなり会社を辞めて何もない状態でYouTubeを始めたわけではないんですよ。
半年後に会社を辞めるって決断をして、実際に辞めるまでの半年間は自分一人で稼ぐ力を身につけることに専念しました。
それはYouTube以外でということですか?
そうです。 会社員として稼ぐのは本当の意味で自分の力で稼いだということにならないから。
もしYouTubeがコケても自分で稼げる力があるという保険を持った状態にしました。
具体的にどんなことをされたんですか?
イベントを主催しました。
最初はお金を借りてやってたんですけど、徐々に収益が上回るようになって、結果的に自分で稼ぐことができるようになりました。
あとはそこで色々つながりを作ったりとか。
一番最初はジョーブログさんのイベントを開催したそう。
会社をいきなり辞めてYouTubeを始めたわけじゃなくて、辞める日を決めたことで半年間で絶対に力をつける状況に追い込んだってことですね。
そうです。
まずは決断からスタート。 そうすると追い込まれるので自分はそっちの方が動きやすいです。
ただ向き不向きもあると思うので全員におすすめはしないですけどね(笑)
自分が勝てる場所で挑戦することが鉄則
あともう一つ大事なのは、勝てる場所で戦うということだと思います。
勝てる場所ですか?
新しいことに挑戦するときって自己満足では意味がないと思うんですよね。
仕事を辞めて挑戦するならお金にならないといけないし。
だから僕は勝ち筋を見つけてからやるってことを意識してるかもしれないです。
なるほど。
ただ楽しいこととかやりたいことに挑戦するだけじゃなくて、そこでどう戦ってちゃんと勝てるかってことを考えてるわけですね。
そうですね。
選択するときとか、決断するときは面白いと思ったこととか、ワクワクするかどうかで判断するんですけど… 実際に挑戦するときはその前に戦略を考えますね。
僕、誤解してほしくないんですよ。
誤解…?
あいつは特別だって思われたくないんです。
直感に従ってなんでも挑戦できちゃうとか度胸があるみたいな…
すいません、ちょっとそんな風に思ってたかもしれないです。
僕も結構ビビリなんですよ。
実現するにはどうするべきなのかってことを震えながら考えますから。
意外でした…
実際、会社辞めるって上司に言い出すまで半年ぐらいかかったんですよ。
上司に話があることを伝えて今日こそ言うぞって決意して行くんですけど、いざ上司を目の前にしたら言えなくて全然違う仕事の話で終わらせてしまったりとか…
そんなことばっか繰り返してましたから(笑)
そうだったんですね(笑)
想像できる気がする…w
でもビビりだからこそ、戦略的に考えて、きちんと勝てる場所を探してから挑戦するようにしてるんですよね。
なるほど。
不安要素があるからといって諦めるんじゃなくて、一つずつ解消して挑戦できる理由を作っていくんですね。
そうですね。
あとはやっぱりビビってでもやる覚悟があるのかという事を考えます。
ここまで多くの挑戦をしてきたしゅくろーさん。
しかし決して無謀な挑戦をしているわけではないのだと思いました。
まずは挑戦することを決断して自分を追い込みながらも、しっかり勝ち筋を探し、飛び込む。
やりたいことを実現させるという情熱と、勝ち筋や戦略を考える冷静さがしゅくろーさんの挑戦を後押ししているようです。
大事なのはなんでも果敢に挑戦できる度胸だけではないのだと感じました。
さて勝ち筋を見つけてから挑戦することが大事と語っていたしゅくろーさんですが、YouTubeで選んだジャンルは”恋愛”。
男子校出身で、「どんな科目より恋愛が苦手」と言い放つしゅくろーさんが”恋愛”というジャンルに勝ち筋を見出せたわけはなんだったのか。
後編ではそんなしゅくろーさんの勝ち筋の見つけ方に迫ります。