「やりたいと思ったことをやる」
子供の頃は周りの目とか、リスクとかは考えずに行動できたのに…
大人になるにつれて現実を見て「やらなければならないこと」に縛られてしまいますよね。
もちろん冷静な判断やリスクを考えることは大事。
しかし一方で、好きなことを純粋に追いかけたいという気持ちもどこかにあるはず…
今回はシンガーソングライターの水谷怜さんをインタビュー。
歌手を目指した経緯や挑戦について聞いたところ、心に素直に生きるヒントが見えてきました。
水谷 怜
シンガーソングライター。 2017年より音楽活動をスタートさせ、アルバム発売、ライブ開催など精力的に活動中。 YouTubeでの動画配信もしており、個人のチャンネルではカバー動画やオリジナル楽曲のMVだけではなく、ゲーム実況なども行っている。 シンガーソングライターたちのユニット「ぷらそにか」でも活動している。
水谷さんのYouTube動画はこちらから🔽
目次
中2病 無敵な時期にアーティストに憧れて
水谷さんが歌手を目指したのはいつごろなんですか?
歌手になろうと決めたのは小学6年生の時です。
卒業文集に夢とか書くじゃないですか。
そのときに「歌手になる〜」って書きました。
小学生のときの夢が叶ってるってすごいですね。
そこから歌手を目指すために活動を?
いえ、引っ込み思案だったので本格的に音楽活動をスタートしたのは大学に入ってからです。
そうなんですね。
引っ込み思案で表舞台に立つのって結構大変ですよね。
音楽活動を始めたときはもう引っ込み思案ではなくなってたんですか?
最初は苦労しましたよ〜。
でもたくさんライブしてたので場数を踏んだら慣れてきました。
今ではベラベラ喋れます(笑)
逆にお喋りすぎるぐらいまでになったんだとか…w
水谷さんは作詞作曲もされてますよね。
それも大学に入ってすぐぐらいからやるようになったんですか?
作詞作曲は中学生の頃からやってますよ〜。
世の中に公表してなかっただけで、ボイスメモにひたすら溜めてました。
中学生の時からですか?
すごいですね。
アーティストってかっこいいじゃないですか〜。
憧れたら真似したくなるので…
曲を聞いたり歌ったりするのは好きでもなかなか自分が作ろうとは考えられないというか…
中2病の無敵な時期に作り始めたからですかね〜。
曲を作るってそんな崇高なことをしてるつもりはなかったです。
中2病の時期も実は大事だったり。
本当にただ好きで作っていたという感じなんですね。
そうです。
ただサッカーが好きで部活に打ち込んでいるとか…
そういうのと同じです。
目標がなくても純粋な”好き”が突き動かす
今は大学に通いながら音楽活動をされている水谷さんですが、大学卒業後の目標は何かありますか?
目標…目標は…
特にないって言ったらダメですよね?
インフルエンサーなんですもんね…(笑)
何か…ないですかね?笑
何か出てこないか…
音楽は単純に好きだからやってらっしゃる感じなんですかね。
歌手を目指すってあんまり挑戦だとは思ってないですか?
そうですね。
あんまり夢見てるとは思ってないです。
もっと頑張らなきゃいけないですよね〜。
ゆるい、この感じがすごく引き込まれます…
大学に通ってると周りは皆さん就職されますよね?
就職は考えたりはしなかったですか?
いやいや考えましたよ〜。
自分でそんなにすごい人だとは思ってないのでやっぱりお金を稼ぐっていう面では就職もしないとな〜って。
3社だけ受けたんですよ。
全部落ちましたけど(笑)
そうだったんですか!
最終的に就活は続けずに辞めたのはやっぱり音楽がやりたくてですか?
なんていうかやっぱり就職はできないと思ったんです。
生活がぐずぐずのタイプで、9時17時で働くのが多分苦手だなと思って。
中学時代にそれで不登校になってしまったこともあるのだそう。
学校に通うこと自体苦手だった人が就職は無理だなと…
自分にはあってないと思いつつお金ないと生活できないしなって感じで一応就活したけどちゃんと現実的なところは考えてなかったです。
3社しか受けてないのがその現れだと思いますけど(笑)
逆にその3社が気になりますけども…(笑)
でも就職しないとなると不安になったりしませんか?
お金のこととか稼がないと!とか…
アルバイトすればいいかなって思ってます。
不安ですけどなんとかなるだろうと思ってて…
生活なんてその場凌ぎでいいかなと思うし。
そもそもそんなにお金を稼ぐことが目標ではない様子
最低限の生活はなんとかなると…
でも音楽を続けられればそれでいいって考えれば不安も小さくなりますね。
でも基本ネガティブなんで不安でいっぱいになることもありますし、落ち込むこともしょっちゅうですよ…
やっぱり落ち込んでしまった時や不安な時も音楽が好きだから頑張れるんですか?
そうですね。
「やりたいからやる。好きだからやる。」
これが1番の原動力ですかね。
それプラス、今は聞いてくださる方々がいるのでそれもモチベーションになってるという感じです。
純粋な好きを垣間見てる感じがします。
僕も社会の常識にとらわれずに子供心を大事にしようって考えなんですけど…
もっと本物の子供を見たなって…
いい意味ですよ(笑)
子供ですよ〜。
ポケモンとか大好きなんで!
子供ってそういうことじゃないw
大学受験で感覚がバグった結果
純粋に好きなものだけを追いかけていくっていうのは子供の頃からずっと変わらない考えなんですかね…
何かターニングポイントとかってありますか?
う〜ん。
でも強くなったなと思ったのは大学受験だと思います。
大学受験ですか?
はい。
中学の時に不登校だったので出席日数的にいい高校に行けなかったんですよね。
進学校ではない偏差値が低めの高校だったんですけど… そこから明治大学に行ったんですよ。
元予備校勤めだった筆者はこの凄さに驚愕
すごい… なんで明治大学を目指そうと思ったんですか?
なんか変えたかったんですよね。
引っ込み思案で高校に入っても友達が作れず…
このままでは何もしないダメ人間になってしまうと思って。
大学受験ってわかりやすく目標を立てられるし、勉強もやった分だけ身につくから、受験して変わってやるんだと思ったんです。
自分を変える決意をしたんですね。
周りの反応とかどうでしたか?
もちろん「絶対無理だよ」「君にそんなことできるわけない」って言われました。
それでもいや変わってやるんだって思って、結果受かったんですよね。
「ほら見ろ〜」って思いました(笑)
それはめちゃくちゃ気持ちいいやつですね(笑)
そうそう。
それを味わっちゃったから、周りに何言われてもやってやるぞって思えるんですよね。
そこから感覚がバグったんですよ(笑)
でもいいバグだと思いますよ。
そうですね。
そこで強さを手に入れたんだと思います。
奥底に眠っていた原動力!
流行りが全てじゃない カバー曲へのこだわり
最後にSNSについて少しお話を聞きたいんですが、一番メインでやってるのはYouTubeですか?
そうですね。
基本的にはYouTubeですかね。
音楽以外にもゲーム実況などもされてますよね?
何でゲーム実況を…?
ただ好きなゲーム実況者さんがいたから始めたんですよね(笑)
これもやっぱり「好き」だから
元々生配信をやってみようと思ってたんですけど、それこそ喋るのが苦手だったから、ゲームやりながらだったら話すことができてやりやすいっていうのもあって。
ゲーム実況してからしゃべれるようになりましたね…
ライブの場数じゃなかったかもしれないです(笑)
どちらもあってということにしましょう(笑)
動画内でいろんなことをされているのは自分をもっといろんな人に知ってもらうためですか?
というよりは聞いてくださる方とのコミュニケーションの場になればと思ってやってます。
私、聞いてくださる方をファンだと思ってないんですよ。
友達みたいな感覚で、対等な立場だと思うんですよね。
アーティスト>ファンではなく
私(水谷さん)=聞いてくださる方(友達)なんだそう
普段から私の動画を見てくださる方に対してお返しをしようと思ってゲーム実況をしています。
それが喜んでもらえることなのかわからないですけど(笑)
カバー動画とオリジナル楽曲の動画両方出されていますよね。
アーティストの方ってカバーに対してどんな風に考えているのかなと思いまして…
人によって違うと思うんですけど、水谷さんはカバー曲をやる上で気をつけていることとか考えってありますか?
そこにはこだわりがあるかもしれないです。
やっぱりカバー曲をたくさんやったほうが数字は取れるんですけど、それが水谷怜というアーティストを好きになることに繋がらないと思うんですよね。
たしかに。
とにかく流行ってる曲をカバーするっていうのをやるとアーティスト像がズレてしまうなと思うので、カバー曲は自分が好きな曲しかやらないようにしています。
たしかにどのカバー曲も水谷さんらしさがあるかも
カバーの曲が好きで入ってきて、これも好き、あれも好きっていろんな動画を見てくれて「この曲も好きだな」って思ったらそれが水谷さんのオリジナルソングだったり…
そうなるのが理想ですよね。
もちろんカバー動画の方が再生数は高いけど、2〜3年やってきて少しずつオリジナル曲の動画の再生数も上がってきてやってきてよかったなって思ってます。
ただただ、音楽が好きだからやってる…
それだけなんだなと感じました。
純粋な子どものように好きを追いかける水谷さんでしたが、実は挫折やコンプレックスから立ち上がろうと努力した過去がある。
乗り越えた結果、今のような好きを追求できる水谷さんがあるのだと思います。
独特な雰囲気の水谷さんに戸惑いながらもいつの間にかその世界観に引き込まれてしまいました。
何とか文字だけでも水谷さんの雰囲気を読者の皆さんに伝えようとまとめたのですが伝わりましたか?笑
ゆるくて不思議な雰囲気でしたが歌声は色っぽくて… そのギャップに筆者もハマりそうです。
まだ聴いたことがない方もぜひ水谷さんの音楽を聞いてみてください。