やりたくないことを我慢して続けること…
そのさきに目標がなければ心が苦しくなってきますよね。
たとえ安定した環境で、世間の評価が高い場所にいたとしても心から人生を楽しむことはできない…
今回はミュージカル女優の田中葉奈アレクシスさんを取材!
ミュージカル以外にも様々な活動をされている葉奈さんがなぜさまざまな挑戦をしているのかお話を聞いてきました。
田中葉奈アレクシス
ミュージカル女優。舞台やライブ活動をしながらYouTuberとしても活動している。アメリカ生まれで得意な英語を活かして「英語で歌ってみた」など英語系の発信が中心。その他にMCなどもこなすマルチなタレント。
目次
たどり着きたい目標があるからこそマルチな活動を…
葉奈さんはミュージカル女優・YouTuber・ライバー・MCなど様々な肩書きがありますよね。
どこからスタートされたんですか?
ベースとしてはミュージカルですね。
そうなんですね。
ミュージカルを始めたきっかけは…?
小学6年生の時に、父の会社の抽選会で宝塚のチケットが当たって観に行ったんですよ。
そこで「なんじゃこのキラキラした世界は…!」って感動して。
そこから舞台が好きになったんです。
宝塚がきっかけなんですね。
タカラジェンヌを目指そうとは思わなかったんですか?
1回だけ試験を受けました。
高3の時に。
やっぱりこんだけ好きなんだから受けておかないとって思って。
二次試験まで行けたんだとか!
どうでしたか?実際に受けてみて…
あんまり緊張しないタイプなんですけど、流石に緊張しましたね。
ただ…記憶にないんですよね。
緊張しすぎてということですか?
そうですね、それもあるし…
やっぱ宝塚のオーディションて過酷なんですよね。
体重とかも10キロぐらい落としてて… それでもう意識朦朧の状態だったのかも(笑)
高校生で10キロって相当ですよね…
やっぱりイメージ通り過酷なんですね。
でもこの経験があったからこそ、今でもいろんなオーディションで頑張れるんですよ。
すごくいい経験だったなって思います。
今はミュージカルの活動がメインということですが、今後の夢とかってありますか?
そうですね。
やっぱり主役とか名前のある役をやりたいと思ってます。
ミュージカルで主役をやるっていうのはすごく難しいんですよね。
ずっと名前のない役(アンサンブル)として終わってしまうことも多いいんです。
やっぱり主役になるには相当努力が必要なんですね…
ちなみに主役になれる人ってどういう人なんですか?
アンサンブルとの違いはあるんですか?
正直、技量はそんなに変わらないと思います。
やっぱり知名度の違いが大きいですね。
名前がある役者さんを主役として抜擢することが多いので…
それはミュージカル俳優としての知名度じゃなくて…ですか?
そうですね。
やっぱりミュージカル1本で演技力を磨いてもなかなか主役になれなかったりするんですよね。
厳しい世界…
だからこそ、いろんなものにチャレンジして、そこで経験を積んでまたミュージカルに戻ってきたいって思うんです。
遅咲きでも遠回りでもいつかはそこにたどり着きたいなって思ってます。
肉体的に死にはしないけど心は死んじゃう
ミュージカルのためにも色々と挑戦されてきたということですが、人生において選択する時に大事にしている考え方や判断軸って何かありますか?
う〜ん… わたしは即決だし曲げないんですよね。
あまり迷わないんですね。
はい。
わたしよりわたしのお母さんに聞いた方がいいかも(笑)
おかあさ〜んw
やりたかったのにやらなかったことって今までないですね…
自信を持って言えるのはすごいですね。
いや、でもビビリだから悪いこととかはできなかったですよ(笑)
それはできない方がいいです(笑)
ちなみに就職は考えたことないんですか?
ないですね…
親には大学出て就職しろってずっと言われてきたけど、就職は適正じゃないなって思ったんです。
わたしはやっぱり表舞台に立つことが好きだし、華やかな世界が好きで。
人生1回しかないのにどうして人から言われたことやらないといけないんだろうってわたしは思うんですよね。
なるほど…
ちなみに就職してという親御さんはどうやって説得したんですか?
本当そのまま今の言葉を言いました。
多分、やろうと思えば人間ってなんでもできるし死にはしないですけど、やりたくないことやってても心は死んでると思うんですよね。
心は死ぬ…身体は元気でも辛いかも。
やりたいことができない辛さですね…
でも大学にはいかれてますよね。
それはご自身が行きたかったからなんですか?
いや…全然行きたくなかったんですよ(笑)
これは両親に行けと言われて…です。
あら(笑)
そこはどうして行く気になったんでしょう?
これ今でも家族でネタにするエピソードなんですけど…
この言い方は気になるw
家族で外食するって時に移動中の車で大学にいくかいかないかの話になったんですよね。
そこで普段はそんなに怒らないお父さんがものすごく怒って…
大げんかした末に「もういい!勝手にしろ!」ってお父さんが車のドアをバンって勢いよく閉めたんですけどそのあと一緒に食事するっていう…(笑)
喧嘩しても食事は一緒にされたんですね(笑)
なんであの時わたしもあそこまで頑なに嫌がってたのかもわからないんですけど、結局その出来事の後ぐらいから大学に行こうってことになったんですよね。
お父さんの本気度が伝わったんですかね。
どうなんですかね。
でもあの時わたしがどれだけ嫌がっても大学に行かせてくれた両親にはすごく感謝してます。
やっぱり大学を卒業してるってことがすごく安心材料になるんですよね。
いざというときの保険になっているみたいな…?
そうですね。
この先それがどう役に立つかはわからないですけど、気持ち的に安心できるし、それがあるからこそ今いろんなことに挑戦できているなと思います。
挑戦の道を選んだ葉奈さんを後押しするものに
肩書きを固定しない生き方で広がるチャンス
就職せずにミュージカル女優の道を選んで、ミュージカルのために色々活動されてるということでしたが、SNSを拝見しているとあんまりミュージカル女優としての顔を出されていない印象があります。
それは何か理由があるんですか?
そこはあえて別物としてやってみたかったんですよね。
「謎のこだわりです」
ミュージカル女優としてイメージを固定したくないというか。
色々好きなものも多いし、単純に好きでやらせていただいている感じもありますね。
そうなんですね。
じゃあ、YouTubeで英語系の発信から葉奈さんを好きになってくれた方で元々ミュージカルに興味がなかった人がミュージカルをみにきてくださるみたいなのもありですか?
嬉しいですね。
ミュージカルってやっぱりまだみんなが興味を持つものではないので、そうやって広がっていくのはすごくいいなと思います。
特に日本ではまだ普及していないみたい
今後もミュージカル系の発信はされないですか?
今、実は元てれび戦士の渡邊聖斗くんと一緒にYouTubeチャンネルをやろうとしていて、準備中なんですけど…
聖斗さん、おっしゃってました!
以前渡邊聖斗の取材もさせていただいております!
「YouTubeのおかげで英検1級取れた」 教育系YouTuberが語るSNSの魅力と続けるためのコツそこで英語系の発信をしていくのでそれができたら個人チャンネルの方ではミュージカルの発信もしていくかもしれないです…
まだわからないですけどね(笑)
見てみたいです…!
こういうSNS活動で人気になったらミュージカルで主役に抜擢されるってこともあるかもしれないですよね。
そうなったらいいなと思います。
自分からオーディションを受けなくても声がかかるような人になれたらいいなと思いますね。
とにかくなんでもやりたいことはやってきたという葉奈さん。
ただ行き着く先はミュージカルなんだなと、ミュージカルへの愛が伝わってきました。
そして、やりたくないことを我慢してやっても死にはしないけど、心は死んでいる…
ぐさっと刺さりました。
もちろん目標のために我慢する時期も必要ですが、目的もなく我慢し続けるのは自分の心を苦しめるだけなんだと思います。
終始明るい葉奈さんに元気とパワーをもらえた筆者でした。