人前に立つ人、表現する人、作品を作り出す人には”自信”が必要。
しかしなかなか自信を持てなかったり、逆に過剰な自信で周りが見えなくなってしまったり…
自分に自信を持つことって難しいですよね。
今回は元セクシー女優で現在は役者やモデル・ラジオパーソナリティなどマルチタレントとして活躍する和田 紗季さんを取材!
「わたしなんて」と思っていた和田さんが”ちょうどいい自信”を持てるようになったのは一体なぜなのか…
表現者として大事な考え方がわかりました。
和田 紗季
女優、タレント。ラジオやYouTubeでも活動中。最近ではYouTubeチャンネル「しゅくろーから夜ふかし」で600万再生を記録した「セフレは泊まると言ったけど」のヒロイン役を演じた。また芸能活動の傍で体操・ヨガのインストラクターもしている。
目次
前に立つことが大好き。自分の声を聞いて快感を…
今はマルチタレントとして活動されていますが、どういう経緯でタレントになられたんですか?
元々、役者とかアイドルに憧れがあって。
SPEEDっていうグループにちっちゃい頃から憧れてたんです。
上京した時に渋谷を歩いてたらすごいスカウトされたんですよね。
けっこう雑なスカウトとかもあって…
「おい、そこのおっぱいでかい姉ちゃん」みたいな(笑)
それは…
失礼な声かけですね(笑)
失礼ですよね!!
でもあまりにもしつこかったのと元々芸能界に興味があったので、ついていったんですよ。
それでついていくのもすごい…
そしたら事務所に入るのにすごいお金がかかることがわかって…
「芸能界に入るにはお金がないとダメなんだ」って諦めたんです。
そうだったんですね。
一度諦めていると…
はい。
でも次の日にまた渋谷歩いてたら今度はAVのスカウトにあって。
お芝居とか似たようなことできるのかなって思ってセクシー女優になったんです。
たしかにお芝居ですもんね。
でもだいぶ勇気がいるような…
最初はやっぱり周りの人からすごい心配されました。
「借金でもあるの?」とか。
でも全然そんなことなくて「楽しんでるよ〜」って返してました(笑)
よくあるAV=闇みたいなことは全くないそう
わたしにとっては芸能界に入るのと同じ感覚でした。
それにAVをやってたからこそ今できている活動もあるのですごくいい経験だったと思います。
そうなんですね。
でも今ってSNSとかもそうですけど芸能界への入り口って事務所以外にも色々あるからそれも一つの入り口としてありなのかなって思いました。
うんうん。
役者というものを身近に感じたし…
より役者の道に行きたいって思うようになりましたね。
人前に立つこととか表現することはずっと好きだったんですか?
そうですね。
わたし、今もやってるんですけど上京する前から器械体操の先生とかヨガのインストラクターをしていて。
こんな先生だったら生徒さんも楽しいだろうな…
教えてる立場なんで、人前に立つじゃないですか。
それが大好きで。
自分が中心でステージが輝いてる!みたいな(笑)
本当に快感でしかなかったんですよね。
「今日もいい声出してるわ」って思っていたそうw
快感(笑)
今もインストラクターされてるということですが、今後は芸能活動にシフトしていく感じですか?
いえ…本当に最終的になんですけど、マルチなママになりたくて。
マルチなママですか?
マルチなタレントではなく…
そうです!
自分の子供のお友達とか呼んで体操教えたりとかもしたいし、役者としても活躍したいし…
そういうかっこいいママになりたいんですよね。
まだ結婚もしてないですけど…
めっちゃいいですね!
結婚後のキャリアとかって女性は特に考えるのが難しいのかなって感じるんですが、
マルチなママになりたいって思ったきっかけとかあるんですか?
そうですね。
小さい頃から器械体操を教わってた先生がいて、その方がまさにマルチなママだったんですよね。
ご自身で教室を開いていたり、メディアにも出ているような方で…
その先生とかご家族に憧れがあったのかなと思います。
ママになっても人前に立ち続けたい
自分を知らない人に相談することの意外な価値
ここまでのお話を聞いていると、すごく自信があってポジティブな印象があります。
悩むこととかってありますか?
ありますよ!
「自分なんて」って思うこともたくさんありましたし。
悩んだときはどうしてますか?
自分の仕事と全然関係ない人とかに相談してます。
仕事上の悩みとかだとつい同業の人に相談しちゃいがちですけど、あえて関係ない人に相談するんですね。
はい。
同業の人もいいんですけど、わたしは関係ない人の意見を聞くのが好きで。
関係ない人の方が自分の気持ちを全部言えるんですよね。
同業だと気を使うこともあるとかですか?
そうですね…
同業の方だと自分の相談によって不快にさせてしまうこともあると思うんですよね。
だから2〜3回会っただけの人とかに相談することが多いですね。
なるほど。
でも関係ない人からの意見って大事ですよね。
より客観的な意見になりますもんね。
そうですね。
やっぱり同じ役者さんだと自分側と同じ意見になりがちだったりするので。
もう少し外側から見たわたしはどう見えているのかって意見を聞くようにしてます。
悩んでないときでも、身近じゃない人からの意見を聞くって大事な考え方かもしれないですね。
はい…
恥ずかしいです〜こんな真面目な話するの…
そんな語れるような奴じゃないです〜(笑)
「話すっ飛ぶ〜」と戸惑う深谷
(気を取り直して)
アドバイスをもらっても最終的に決断するのは自分じゃないですか。
そこはどうやって決めてますか?
もちろんアドバイスは参考にしつつですけど、最終的には”自分がなりたい像に近づいているか”で判断します。
なるほど。
なりたい像からずれている場合はアドバイスがあってもやらないことも?
そうですね。
例えばバズるだけのことを考えたらやったほうがいいことって色々あると思うんです。
でもその動画が将来自分にとって悪い影響を与えることもあるし…
ちゃんと将来のことを考えて判断されてるんですね。
ハッピーな洗脳をするようにしてるんです
先ほど「自分なんて」って思うこともあったとおっしゃてましたが、そこからどうして自信を持てるようになったんですか?
そうですね…
自分なんてって思う人について行きたくないと思いません?
たしかにそうですね。
「わたしなんかで大丈夫ですか?」みたいな気持ちもすごくいっぱいあるんですけど、それを出してしまうと応援したいって気持ちが減っちゃうと思うんですよね。
それに気づいてからは自信を持つようにしているという感じですか?
そうですね。
例えばライブ配信とかでも投げ銭してもらって「わたしなんかにありがとう」じゃなくて「可愛いでしょ?もっとくれてもいいんだよ♡」みたいな感じで(笑)
再現してくれる和田さん
そっちの方が面白いと思ってもらえるし、気持ちいいかなって。
だから切り替えるようにしてますね。
心から湧いてくる自信っていうよりは無理矢理にでも自信があるようにしてるんですね。
もう、洗脳ですね。
でもそっちの方がわたし自身もハッピーでいられるしいいかなと思います。
わたしなんてって思うとどんどん自信がなくなってオーディションとかも受からないし…
大事ですね。
自信持てないっていう人もまずは自分を洗脳しちゃうのがいいんですかね。
そうですよ。
わたしの友達ってみんな可愛くて、自信持って紹介できるぐらい本当に可愛い人だらけなんですけど…
和田さんも自信持って紹介したいぐらい可愛いですよ
そんな中にいたらやっぱり自信なくなったりするんですけど、「そんなん知らん!ちゃんと自分で可愛いと思っとこ!」って洗脳してます。
いいと思います。
ポジティブにいることって特に表舞台に立つ人にとっては大事ですもんね。
でもポジティブすぎると傲慢になってしまうからちょうどいい自信を持つことが大事かなとも思います。
たしかに…
それこそ、関係ない人からの意見とか客観的な意見を聞くことでそれが保たれているのかもしれないですね。
そうですね。
バランスが大事ですね。
男性ウケから卒業!SNSもマルチな発信を…
ちなみにSNSの活動で何か意識してることってありますか?
結構伸び悩んでますよ〜。
それこそエロから卒業したいなって思ってるんです。
あら…
やっぱ男性ファンが多いですか?
圧倒的にそうです。
95%ぐらいが男性なんです。
もう少しファン層を広げていけたらなって思ってます。
もうグラビアとかはあまりやらずにって感じですか?
そうですね。
ただバズった理由はグラビアだと思うので一時的にフォロワーさんが減ってしまうのは覚悟しないと…
それこそ目先のバズより将来を考えて…
具体的にどんな風にシフトチェンジしていきたいですか?
グルメとかサウナとか趣味のことも発信しつつ、わたしだからできる発信もしていきたいですね。
体操とかヨガとか…
そうですね。
あとエロから卒業したいって言いましたけど、AVの良さも伝えていきたいとは思ってます。
全部雰囲気をガラッと変えるわけではないんですね。
はい。
元セクシー女優だから伝えられることってあると思うんです。
女性向けにも若い方向けにもそれはできると思っていて…
子供が”エロ”を見るって親御さんからしたら心配だったりすると思うんですけど、逆に知らないと失敗することもあるじゃないですか。
そういう性教育みたいな発信もできたらいいなって思うんです。
たしかに。
親御さんが自分のお子さんに対して性教育ってなかなか難しいし、学校ではやらないこともありますもんね。
そうなんです。
そういう発信はわたしだからできるかなって思います。
伝えられることがたくさんありますね。
まさにマルチな和田さん!
あとはママになるだけ
今までの経験含めて発信できることは本当に多いと思います。
SNSは伸び悩んでると言いつつも最後は自信を持って語ってくれました。
表舞台に立つ人に必要な”自信”。
その”自信”は必ずしも自分の心から湧いてくるものでなくてもいいのかもしれないと感じました。
客観的な評価や、自分に対しての思い込み、そしてこれまでの経験。
たくさんの要素をバランスよく引っ張ってくることで、傲慢じゃないけれども確かな自信につながっていくのだと思います。
和田さんの可愛さと色っぽさに圧倒された筆者…
”ちょうどいい自信”を持てるように和田さんを見習っていこうと心に決めました。