歌手を目指そうと思ったとき、不安に感じることって何ですか?
生活していけるかどうか…
売れるかどうか…
色々な不安要素ってありますよね。
その中の一つである、作詞・作曲。
歌手をやるからには人の歌じゃなくて自分のオリジナルソングで活動したい!
でも曲作りの自信がない…
そんな悩みを持つあなたに一歩踏み出す勇気を…
今回はボーカルグループaoiro出身のおだともあきさんにインタビュー取材!
バレーボール選手を目指すほど超体育会系男子がどのようにしてシンガーソングライターになったのか…
そして曲作りの知識0の状態からいかにして作詞作曲をこなすミュージシャンになったのかその秘密に迫りました。
おだ ともあき
石川県出身のシンガーソングライター。アコースティックギターとピアノで作詞作曲を行う。2017年4月からはボーカルグループ「aoiro」のメンバーとして始動。全国リリース、ワンマンライブでは1000人を動員。 全国各地へ歌を届けにゆく。その間ソロ活動を休止していたが、今年2021年5月15日グループの無期限活動休止後 シンガーソングライターとして再出発。
目次
挫折したときも傍に居たのは音楽だった
おださんはバレーボールの強豪校出身ということですが…
なぜそこから歌手を目指されたんですか?
最初は選手になることを目指していたんですけど…
人生で初めての大きな挫折をしたことがきっかけで歌手を目指すようになりました。
中学の時にバレーボールを始めて、運よく全国大会に選抜で出場したりして高校はスポーツ推薦でバレーボールの強豪校に進学したんですよね。
すごいですね!
でも高校に上がって自信を失ってしまって…
最初はレギュラーだったんですけど、だんだん「自分は上手くない」って思うようになって試合に出るのが怖くなってしまったんですよね。
「自分が出たら負けちゃう」みたいな…
精神的に追い込まれてしまったんですね。
そうです。
スランプに入ってしまって…
そこでバレーボールから逃げちゃったんです。
「自分は向いてないんだって勝手に決めつけた」
そんな中で音楽だけが唯一の希望でした。
なるほど。
バレーボールを離れて、高校2年生ぐらいの頃からカラオケによく行くようになったんですけど
僕が歌うと友達が泣くんですよ。
体育会系の男子高校生が友達の歌で泣くってなんかめっちゃいい
自分の歌声で泣かせるってすごいですね。
そこから歌うことにどっぷりのめり込んで。
気がついたら自然と歌手を目指すようになってました。
高校卒業後は進学や就職はせずに音楽活動を?
そうですね。
最初は大阪にある音楽系の専門学校に行く予定だったんですが
入学金を支払う直前ぐらいまでいっていたそう
直前に入学をやめて地元(石川県)を出て東京にきて音楽活動を始めたんですよ。
なぜ専門学校に行かずに上京を選んだんですか?
当時、YouTubeでカバー動画を上げてるシンガーさんがいて、好きでよく見てて…
その方がブログでおすすめのボーカルトレーナーの方を紹介していて、興味本位でそのボーカルトレーナーさんに連絡したんです。
「僕の歌どうですか?」とカラオケで撮ったご自身の歌声を送ったんだとか
すごい行動力ですね。
まだ社会を知らない高校生で、怖いものなんてないみたいな時期でしたから…
若さゆえの行動力…
それでその先生が返信をくれて。
「君は東京に出てくるべき。才能があるから私のところに来なさい。」って言ってくれたんです。
すごい!
ドラマみたいなセリフ…
それで僕は「東京に行きたい!」ってなったんですけど家族からは大反対されてしまって。
東京は危ない
でも僕も頑固なんで何とか反対を押し切って
「4年間だけ時間をください」って土下座しました。
高校卒業後ってことは他の人でいう大学の4年間ですね。
そうです。
それで東京に出てきて、音楽活動をしていく中で音楽番組に出演させていただいたり、ライブ活動をするようになって…
それを見て家族も認めてくれて応援してくれるようになりました。
音楽からは絶対逃げたくない
上京してからは特に挫折とかはなかったんですか?
いやいや…
何度も音楽活動をやめたくなることはありました。
今でこそ音楽だけで生活させていただいてますけど活動を始めたての頃はバイトもしていましたし…
そうだったんですね。
周りは仕事もしていてプライベートも充実しているし…
自分は何やってんだろうって何度も思いました。
それでも続けてこられたのはどうしてですか?
やっぱり高校生の時に挫折を経験しているからですかね。
あの時はバレーボールから逃げてしまったけど音楽からは絶対に逃げたくないと思ったんです。
過去の挫折が原動力に
なるほど。
そこはちゃんと向き合おうと…
アーティスト活動されてる方って結構何歳までに売れなかったら辞めようとか期限を決める人も多いイメージなんですが、おださんはどう考えてましたか?
それこそ最初親に「4年間時間をください」って言ったので僕も期限を設けてたタイプなんですけど…
でも期限とかよりももっと大事なことって”続けること”なんだなと今は思ってます。
続けること…
以前音楽チャンプという番組に出演させていただいたことがあって。
はい。
収録中に菅井秀憲(すがい ひでのり)さんというハロー!プロジェクトなどのボイストレーナーをされている先生に「君、音楽やめるの?」って言われたんです。
ストレートですね…
それで「今は続けようと思ってます」って答えたら「目標がないと頑張れない人間になっちゃだめだよ」って言われて…
目標がないと頑張れない人間になっちゃいけない…
正直当時はあんまり意味がわからなかったんです。
人間って目標があるから頑張って生きていけるんじゃないのって…
たしかに…
普通はそう思っちゃいます。
でも今はその意味が理解できるようになったんです。
僕、SUPER BEAVERさんっていうバンドが大好きなんですけど…
え!!!
僕ら会社のメンバーも全員大好きですよ!!!
本当ですか?!
ここが今日イチの盛り上がりとなった
SUPER BEAVERさんって一発何かがバズって売れたというより、徐々に人気が広がっていったと思いませんか?
たしかに…
一度メジャデビューされてるんですけどそこから離れて全国回ってライブ活動を続けてこられたんですよね。
それを続けてこられたから全国にファンがいるんじゃないかと思うんですよ。
うわ〜たしかにそうですよね!!
それにすごく背中を押されてて…
それ考えると菅井先生の「目標がないと頑張れない人間になってはいけない」という
言葉がすごく腑に落ちるんですよね。
そうですね。
そういう意味だったんだって思います。
だから今は何があっても音楽はずっと続けていこうって。
センスとか才能がなくてもとにかく続けること
おださんはシンガーソングライターとして作詞作曲もされてると思うんですが、曲作りってどのようにされてるんですか?
僕は歌詞から書くタイプなんですけど、まず一つのテーマを決めます。
ひとつのキーワードとか…
そこからどんどん広げていく感じですね。
ファンの方からもらった言葉を曲にすることも
初めて曲作りをされたのはいつですか?
高校生の時ですね。
その当時は楽器も弾けませんでしたし、作詞とか作曲についてなんの知識もありませんでした。
それでも作れるってすごいですね…
いやいや、全然美しくない日本語でしたし、今考えると恥ずかしいですよ(笑)
友達には絶対に見せなかったそう
曲作りで大事にしてることとかポイントとかってありますか?
僕の場合は言葉のイントネーションを大事にしています。
イントネーションですか…?
はい。
イントネーションとメロディがちゃんと合っているかっていうところですね。
例えば「さくら」っていうイントネーションが「さく↗︎ら↘︎」ってなってたら聞き取りにくいじゃないですか。
たしかに!
そこは聞き取りやすいように気をつけてます。
僕の場合は歌詞先行なので特に…
アーティストによってメロディ重視の場合もあるんだとか
そういうところを考えて作られてるんですね。
なんかどうしても曲作りって難しいなとかセンスある人にしかできないって思っちゃうんですけど…
その辺りどうですか?
いやいや…
もちろんセンスある方もいますし、つくづく才能ないな、センスないなって思うこともあるんですけど…
これも作り続けることが大事だと思います。
僕自身は、自分の書く歌詞って幼稚だなって思うんですけどファンの方は「とんちゃんの歌詞は普遍性があって誰もが当てはまる歌詞だよ。とんちゃんの良さはそこだよ。」って言ってくれるんですよ。
ファンから「とんちゃん」と呼ばれているおださん
ファンの方にはちゃんと響いているんですね。
だから絶対受け入れてくれる人はいると思うんですよね。
その方々のために作り続けていればいいかなって。
なるほど…
高校の時にバレーボールは向いていないって自分で勝手に決めつけて逃げてしまったけど、音楽では同じことをしたくないんです。
向いてないって決めつけないでとにかく続けること…
そしたら必ず報われるって僕は思ってます。
とにかく続けること。
目標がなくてもひとつのことを続けていればどんな形にせよ報われるものですよね。
また才能やセンスがないからといってやる前に諦めてしまうことって結構ありませんか?
実はわたしも学生時代、歌うことが大好きで歌手になりたいと思ったこともありますが、センスがないと思い込んで始めることもなく諦めた経験があります。
今回のおださんの話を聞いてまずはやってみて、とにかく続けてみることで進歩していくものなんだと思いました。
曲作りのポイントもお話していただいのでこれから音楽活動をしてみたいと思っている方は参考にしてみてるといいかもしれないですね。
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