”Z世代”という言葉、最近よく聞きませんか?
1990年代後半から2000年代に生まれた世代のことで、デジタル技術が発達してネットやSNSが当たり前にある環境で育った世代のことを指します。
インターネットが身近な世代だからこそZ世代の間で流行ったものはあっという間に広がっていく…
ということはZ世代をターゲットにクリエイティブしたらより多くの人に届くのでは…?
今回は「Z世代の企画屋」こと起業家のKENTさんにインタビュー。
23歳にして会社を2社経営し、3つの会社の執行役員をし、計4社の顧問をしながらの8ブランドを運営するKENTさん。
Z世代向けの企画を次から次へと生み出す若き経営者に企画の考え方を聞いてきました。
インタビュアー深谷が考えた仮企画を見てもらい、KENTさんが普段どんなふうに企画を考えているのか学ぼうとしたのですが…

KENT
Z世代に関する企画・プロモーション事業、ブランド事業を手がける起業家。 若者にバズを生んだすごろく「ウェイウェイらんど!」や、花贈りのきっかけ作りのブランド「HANARIDA」を運営。
目次
Z世代向け渾身の企画!添削してもらったらまさかの…?

今回はZ世代向けのサービスを多く手がけてバズりまくってるKENTさんに、僕が考えてきた仮企画を見てもらってそれを元にKENTさんの企画の考え方を学ぼうかと思ってます!!!

仮企画ってことは実際にはないサービスなんですよね?

そ、そうですね。

実際のサービス見る方がおもしろくないですか?

え…

emoleさんが実際に出してるサービスの改善点とか見た方がいいんじゃないかと!

たしかに。
じゃあ…これはもう破りましょう!
深谷が昼食抜いて作った仮企画…破り捨てることに
…というわけでこの章終わります。
Z世代に刺さるのは〇〇な姿

では僕らのサービスをまず見ていただいて…
いつの間にか社長も聞きにやってきた

まず、emoleって読めないです。

う…そこから
社名&サービス名が読めないという致命的な事態

読めないって結構もったいなくて…
なんでかっていうと、人に紹介とかオススメしにくいからなんです。

たしかに。

特にZ世代におけるマーケティングで大事なのって友達によるクチコミなんですよ。
大々的に出された広告よりも、友達から直接勧められたものとか友達のSNSにアップされたものとかの方が信用できると感じる人が多いんですよね。

なるほど。
本当にいいものなんだって思えますもんね。

そうなんです。
でもいいなと思ったサービスを友達に勧めようと思ったときに名前が読めないと言いにくいじゃないですか。
読めないブランドとか自信なくて紹介できない…

だから誰でも読める名前に変えるか、せめてカタカナ表記を入れたほうがいいと思います。

すぐにそうします。
”エモル”です。みなさん自信持って紹介してください!笑
※サイトリンクをご覧になった方はお気づきかもしれませんが本当にカタカナ入れました(笑)
「逃げ恥」「セカオワ」「水ダウ」とか省略されて広がることもあるし、呼びやすい名前付けは大事かも
サービス名や作品タイトルは誰でも読める名前にするか読み仮名を入れるべし!

あとそもそもポートフォリオが必要だと思ってる人ってどれぐらいいるかっていう話です。

…

このページを見るとポートフォリオによって実績や作品を一つにまとめられることはわかるんですけどその先が見えない…

その先…?

ポートフォリオがあるとどんないいことがあるのか、逆にないとどう困るのか…です。
そういうところをもっと訴求したほうがいいと思います。

どんなサービスなのかだけじゃなくてそれがなんのためになるのかをはっきりさせたほうがいいんですね。

そうですね。
例えばポートフォリオがある人とない人での仕事の取れ方の違いとか…
そういうデータとかエピソードをサイトに載せとくといいんじゃないですかね。

なるほど…

例えば仕事を依頼する側の立場になって考えてみると…
イラストを誰かにお願いするときにどんな絵を描いてるのかって実際の作品とかこれまでの実績がわかりやすくポートフォリオにまとめられてる人とポートフォリオがない人だったらどっちに頼みます?

ポートフォリオがある方ですね。

ポートフォリオがない人はその人のSNSをわざわざチェックしないといけないし手間ですよね。
仕事を頼む側にとってポートフォリオにまとめられてる方が楽なんですよ。
ということはイラストの仕事が欲しい人はポートフォリオがあった方がいい。
それをもっと訴求したほうがいいんじゃないかと思います。
サービスや作品が何を解決するのか、何を満たすものなのか示すべし!

先ほどZ世代マーケティングではクチコミが重要とおっしゃってましたが、そのほかに意識すべきことってありますか?

Z世代の特徴の一つとしては”ありのままの自分”を見せたいという欲求があって。
それを踏まえると、ポートフォリオにも実績だけじゃなくて1日のタイムスケジュールとか普段友達になんて呼ばれているかとか…
そういう素の部分を入力できるようにするといいかもしれないです。

たしかにそれ面白そうですね。
ありの〜ままの〜姿見せるのよ〜って歌聴いて育った世代(?)

自分の”ありのままの姿”を見せたいという欲求があるのはなんとなくわかるんですけど、他人の”ありのままの姿”を見たいって欲求はあるんですか?

それもあると思います。
他人の”ありのままの姿”を見たいという欲求がある結果広がったのがYouTubeだと思うんですよ。

たしかに。

ありのままを表現してる人からの商品紹介とかレビューって友達からのクチコミに似てるんですよね。
だからありのままの需要はあると思います。
何かを作る過程の動画が流行ってるのも関係あるのかな…

失敗談とかもありだと思います。
それこそなぜポートフォリオが必要なのかを訴求するときにも使えますよね。
ポートフォリオがなくてこんな失敗しましたみたいな話を4コマ漫画にするとか。

うわ。めっちゃいい…
ぽんぽん出てくるアイデア…

そういう失敗談も含めてありのままの姿をさらけ出せるようなサービスはZ世代に刺さると思います。
Z世代はありのままの姿を見せたいし見たい!
サービスや作品にも”ありのまま”を取り入れるべし!
僕が企画したゲームの企画者(嘘つき)に出会ったことがあります

たくさん改善案を出していただきありがとうございました。
今回急に我々のサービスを見ていただいてこんなにぽんぽんアイデアが出て…
すごいなって思うんですけど、どうしてそんなに企画を生み出せるんですか?

僕のくせなんですけど、常にいろんな物事のgood more(グッドモア)を考えるんですよ。

例えば電車に乗るこの道線だったり、電車の中にあるポスターだったりとかその人が持っているスマホとか細かいところ全部、どうしたらもっと経済が生めるかとか、何かプラスになるかとかをずっと考えてて。
小さい頃からずっとやってるから鍛えられてるんだと思います。

すごいですね…
ウェイウェイランドもかなり細かく設計されたんだとか…
商品についてはこちら↓
https://kleinerfeigling.store

すごろくって6の目までしか出ないんです。
例えば、1マス目は1/6の確率でしか出ないとか、確率の計算も必要なんです。

確かに!サイコロは6マスまでしか出ないですもんね。

そうなんです。
飲みマスや休みマスをバランスよく配置するなど、ウェイウェイらんど!を楽しんでもらえるようにはどうすればいいか考え設計しました。

やっぱりめちゃくちゃ細かく設計されてるんですね。
大学の後輩とかでやってる奴ら想像できるわ〜

こういう話って表でしてますか?

今はしてますよ!
ただウェイウェイランドを作った当初は僕まだ会社員だったので表に出してませんでした。
この方自分の会社持った状態で就職してます。

僕がウェイウェイランドを作ったって表向きにしてないときにウェイウェイランドを作ったって人に会ったことあるんですよ(笑)

え…??
どういうことですか?笑

ウェイウェイランドの企画者だって名乗る人物に出会ったんです。

それはつまり嘘をついてると…

そうです。
それもその人それを実績にして会社経営してたんですよ。
そんなこと…あるのか…

でもこういう人結構いるもんです。
全然携わってないのに携わったことにしたりとか。
だから僕は表に出てる実績しか信じないようにしてます。

勉強になります…

それこそこれがまさにポートフォリオを持つべき理由ですね!笑
信頼できる実績を表に公開することが重要でそれができるのがポートフォリオなわけです。

たしかに!!!
めちゃくちゃ重要性伝わりますね(笑)
最後まで振り落ちを完璧に持ってくるKENTさんマジ何者…

Z世代を刺す企画の考え方の一部が少し見えた気がします。
今回は実際に我々のサービスをもとに考えてもらいましたが、サービスだけではなく、クリエイティブするときにも使えるアイデアがたくさん眠っていたと思います!
これを機にZ世代向けの作品を作ってみてはいかがでしょうか?
そして次から次へとアイデアが浮かぶKENTさん…
すごすぎる…と思いましたが、日頃から常に考えて頭を鍛えている結果なんだと思いました。
常に考えるのは難しくても、たまに意識してグッドモアを考えてみてもいいかもしれないですね。
【次回予告】
23歳という若さで会社2社を経営、容姿も淡麗…完璧すぎるKENTさんの欠点が知りたい…!
果たしてKENTさんに欠点はあるのか。多忙すぎるリアルなスケジュールも明らかに!