今や個人にとっても企業にとっても重要な役割となっているSNS。
ネットや書籍にもSNSを伸ばすためのノウハウや情報が溢れかえっています。
しかしそもそもSNSってなんのためにやっているのでしょうか。
数字を伸ばすためなのか…
今回は数字に捉われず、自分の好きを発信するインフルエンサーmioさんにインタビュー。
多くの女性が憧れる暮らしの発信をするmioさんのSNSに対しての考え方から大切なことが見えてきました。

mio
暮らしを発信するインフルエンサー。YouTubeチャンネル「nidones」ではカップルでおしゃれな日常を発信中。ルームツアーやルーティン動画が大人気。またTwitterアカウントでは毎月雑誌を投稿。個人のTwitterアカウントではカフェやお洋服についての発信が中心。
目次
趣味で始めたTwitter。いいねが増えることの喜びからSNSの虜に

YouTubeやTwitter、InstagramなどSNSでファンが多いmioさんですが、SNSはいつから本格的にやり始めたんですか?

大学生の頃に趣味でTwitterを始めました。
フォロワー0のアカウントを作って、興味がある人だけをフォローするようなアカウントでやっていました。

周りの友達とかをフォローするようなコミュニケーションのためのアカウントではなく?

はい。
趣味アカウントです。
「お洋服を買った」とか「おうちカフェした」というような内容で投稿をしていました。

そしたらたまに「いいね」が多くつく投稿があったりして、その度にフォロワーさんが増えていったんです。 フォロワーさんが増えると一回のバズの規模も少しずつ大きくなっていって…
それが楽しくてSNSを本格的にやってみようと思ったんです。

そうだったんですね。
最初は趣味だったSNSが伸びて、そしてそれが今では仕事になっていると…

そうですね。
最初は個人のアカウントを楽しくやっていましたが、もっとSNSについて学びたいと思ってSNSマーケティングの会社に入りました。

個人でも発信しつつ、SNSマーケティングの会社でSNS運用もされているんですね。
仕事としてSNS運用をやるとなると、企画を提案したりプレゼンしたりすると思うんですが、やはり個人でやっていたことが役に立ちましたか?

それもありますし、逆に会社でやったことが個人のSNSに役に立ったこともあります。
やっぱり会社の方が戦略的に考えるしロジックの面では会社で学んだことの方が多いです。
でも感覚的なところは個人でやっていた時に掴めていたので、それは役に立ったかもしれないです。

なるほど。
ロジックは会社で、感覚は個人で培ったんですね。
今それが両方あるのはめっちゃ強いですね。

だから会社に入って学べたことは本当に良かったと思います。
仕事としても楽しいし、職場のメンバーも大好きな人たちなので…
本当に仕事が好きなのが伝わってきます

mioさんは、パートナーの方と一緒にYouTubeもやってらっしゃいますよね。
それはどういった経緯だったんですか?

会社でのお仕事ももちろん楽しいんですけど、やっぱり個人の発信を強くしていきたいという思いがあって、YouTubeをやりたいとずっと思ってたんです。
自分の世界観を発信する上で、動画っていうのが一番伝わりやすいのかなと思って。

確かに世界観でいうと映像があると一瞬で伝わりますもんね。

それで最初は個人のTwitterアカウントから派生したYouTubeチャンネルでVlogとかをあげていたんですがなかなかうまくいかなかったんです。

それがコロナの時期なんですけど、彼と遠距離になってしまって全然会えなくなってしまって。
電話をすることが増えて今まで話したことないようなすごく真面目な話をすることが多くなったんですよ。

将来の話とかですか?

そうです。
わたしは商品を作って売ってみるとかお店を持ってみるとかそういう夢があって。
その一つ一つを叶えるために世界観を発信するYouTubeをやりたいって話をしました。
彼は映像に興味があったし、元々少しやってたのでわたしよりもできたんです。
じゃあ、二人でやりたいこととかできることを組み合わせてYouTubeをやろうという話になりました。

好きと得意を組み合わせたチャンネルがお二人の「nidones」というチャンネルなんですね。
インスタが流行ったとき、1回Twitter人気が落ちた気がする

気になったのが、趣味でTwitterを始めたときにいいねが増えたというところなんですが…
Twitterを伸ばすために意識していたことやコツなどってあるんでしょうか。

ん〜最初は特に意識してやっていたことはあんまりないんですよね…
なんだろう…
意識せずとも伸びるなんて… emoleのアカウントも伸びてくれ

毎日投稿とかしてましたか?

毎日はやってなかったです。
はじめたての頃は本当にまちまちでした。
1ヶ月ぐらい放置なんてこともありましたし(笑)
本当になんで〜(笑)

でも一つはタイミングもあるかなと思います。

タイミングですか?

当時はカフェとかお洋服の発信をする人がそんなに多くなかったんです。

なるほど。
まだそんなにコンテンツとして多くなかったジャンルで且つ、みんなが興味あるものだったんですね。

そうですね。
あと、Instagramが流行り出した時にTwitterの人気が下がった時期ってあったと思いません?

確かに言われてみればそんな時期もあったかもしれないです。

そこからちょうど周りがもう1回Twitterやり始めようみたいな雰囲気になったことがあって。
その時にわたしも始めたのでTwitterの2回目の波に最初に乗れたみたいな…

再ブームの波に乗れたってことですね。
流行り始めが大事かも

あとは伸びたなって思うコンテンツはもう1回投稿したりもしました。
ホテル系の投稿とかは反応がすごく良かったので、色んなホテルを何度かあげてみたり。

フォロワーさんの反応をみて工夫されてると…
ふと思ったんですけど、おしゃれな写真が多いmioさんならInstagramとの相性の方が良さそうな気がして。 もちろんInstagramもやられていると思うんですけど、どうしてTwitterからだったんですか?

個人的な感覚なんですけどTwitterの方が伸ばしやすいんですよね。
リツイート機能があるから伸びていく様子がわかりやすいのもありますし…
あとはバズ構文っていうのがあるから…

バズ構文!!
それはご自身で検証していったんですか?

そうですね。
自分でも検証してみたり、伸びてる人のツイートを参考にしてみたりとかですね。
気になる…バズ構文
目指すのはバズを生み出すアカウントじゃない

今もバズ構文を意識していますか?

今は自分の気持ち的にめっちゃ伸ばしたいと思ってないんです。
伸ばしたいわけじゃない…?

アカウントを伸ばすということより自分の世界観を大事にしたいと思ってます。

バズらせようという気持ちじゃないんですね。

はい。 バズを生み出すアカウントももちろん有益ではあると思うんですけど…
便利な情報をいつも発信している情報屋さんと思ってほしくないんです。

情報を求めにきてくれる人ではなくて、mioさんの世界観のファンを増やしていきたいってことですか?

そうです。
スタバで47都道府県のフラペチーノが出たときあったじゃないですか。
あった。筆者はどれも飲まずに終わりました。

それを一番最初にまとめた人はバズるしフォローも増えると思うんです。
でもそれってその人に引かれたというよりはその情報に人が集まってきたということだと思うんですよね。

たしかに。
便利な情報だけど発信者自体に興味を持つことはないかもしれないです。

いち早くキャッチしてまとめるメディア的なアカウントじゃなくて自分が見たものとかいいと思って食べたものとか自分の言葉で発信するアカウントにしていきたいんですよね。
だからバズを常に生み出すことより自分の世界観を発信することを大切にしています。

mioさんの場合は商品を作りたいっていう夢もあるから世界観で集まってくる人がいてその人たちが好きであろうものを発信してる方が夢にもつながりますもんね。

そうですね。
まさにそうなればいいなって思ってます。

ちなみに、僕が今からフォロワー1万人のアカウントを目指したいってなったら、バズを重視するべきか、世界観を重視するべきか…
どっちがいいですかね。

ん〜どっちがいいかなあ。
でもまずはバズを重視した方がいいかもしれないです。
バズの内容も自分のアカウントの世界観に合っていれば全く違う人がフォローしてくるってことはなかなかないと思うので、バズを狙っていくことも悪いことじゃないと思います。

最初はバズを狙って、増えてきたら自分の世界観をもっと大事にしていくみたいば流れがいいですかね。

それがいいんじゃないかなと思います。

SNSが大好きで、可愛いものや自分の世界観を発信することを何よりも楽しいと感じているmioさん。
SNSを使っているとどうしても「いろんな人に見てもらいたい」「フォロワーを増やさなきゃ」という気持ちになって本来の自分の好きな世界観がなくなってしまったり、SNSを楽しめなくなってしまう…
改めて、なんのためにSNSを使っているんだろうっていうことを考えさせられる取材となりました。
次回も引き続きmioさんのインタビュー。
好きなことに忠実に生きているmioさんですが、昔は自分を主張できなかったそうです。
そんなmioさんを変えた転機についてお話していただきました。
続きもお楽しみに!