「好きなことで生きていく」
YouTubeのCMで流れたキャッチコピー。
この言葉を聞く機会が増えてきましたよね。
でも実際に好きなことで生きていくってリスクもあるし、勇気がいる。
親や周りの目を気にしてやっぱり動き出せない…
今回は、インフルエンサーmioさんのインタビュー第2弾をお届けします。
好きなことをSNSで発信し続けるmioさんですが、実は言われるがままの人生を歩んでいた過去が…

mio
暮らしを発信するインフルエンサー。YouTubeチャンネル「nidones」ではカップルでおしゃれな日常を発信中。ルームツアーやルーティン動画が大人気。またTwitterアカウントでは毎月雑誌を投稿。個人のTwitterアカウントではカフェやお洋服についての発信が中心。
目次
自分のやりたいを押し殺した過去…何も楽しめなくなっていた

mioさんは好きなこととか得意なことをSNSを通して発信していて、ブランドや商品を作りたいという夢もありますよね 。
そういう生き方ってめっちゃいいな思うんですけど、今につながった人生のターニングポイントとかありますか?

そうですね…
わたし、大学を辞めているんですよね。
今となってはポジティブに捉えていますが、当時は大きな失敗だったなと感じました。


大学に行くのが本当に辛かったんです。
本当にやりたかったことじゃなかったので…

大学はmioさんが決めたんですか?

わたしが一人で決めたわけではなくて、母とか先生に勧められた大学を選んだんです。
当時は自分のやりたいことをやろうという考えがそもそもありませんでした。
わたしの両親は特別厳しいというわけではありませんでしたが、いい大学に行って就職するのが当たり前という考え方だったので、わたしはそれに従ってきました。

でもそういう人が多いと思います。

そうですね。
本当はデザインの勉強をしたかったり、自分の商品を作るようなことは当時からしたいと思ってたんですけど…
それを実現させようとは思ってなかったんです。
多くの人が感じることかもしれない…

進学した結果やっぱり大学は合わなかったんですか?

はい…
大学の講義や課題、論文などがどうしても苦痛で…
でも大学の中で唯一楽しいことがありました。

楽しいこと?

サークルです。
女子大生マーケティングのサークルに入っていて、企業とタイアップしてイベントをしたりとかブランドを立ち上げたりとか…

mioさんがやりたいことですね!

そうなんです。
それがすごく楽しくて、サークルに時間を使ってしまって大学をおざなりにしてしまうほど熱中していました。
でもサークルって引退があるじゃないですか…

そうですね。
3年生とかで引退ですよね…
ふかやんはダンスサークル。今でもよく踊ってる。

唯一の楽しみがなくなって、残すは辛い大学生活だけってなったときに体調を崩してしまいました。 精神的にも大学に行ける状態じゃなくて、しばらく休学することにしたんです。

そうだったんですね。
我慢していた分が一気に…

その時は鬱状態で…
何をしていても楽しくないし、外に出ることもなくなりましたし。
こんなに楽しそうな生き方をしている今のmioさんからは想像できなかった過去…
再び外の世界に連れ出してくれたのがSNS

そんな状態からどのように抜け出したんですか?

何も楽しめないってなったときに、もう一度自分の好きなものを見つめ直すことにしました。
それがSNSを始めたところに繋がるんですけど…
前回SNSの話をしていただいています。

自分の好きと見つめ合ってそれをSNSで発信していました。
そしたらそれにいいねがついて伸びていって…
世界観を発信したいという夢が小さくても実現できたのがすごく嬉しかったんです。

SNSの楽しさに気づいて気持ちが明るい方に向いていったんですね。

はい。
それでもっと本格的にSNSを学びたいと思って、今の会社にインターンすることに決めました。
当時大学にも行けず、外にも出ることがなかったんですけど、SNSを始めたことで外に向いていったんです。
好きなものと見つめ合うことで抜け出せた

大学は全然うまくいかなかったけど、インターン先はすごく楽しかったし、周りの人からもすごく褒められて…
今まで苦手なことばかりやってきたから自信を失っていたんですけど取り戻せた気がしました。

自分のあるべき姿、いるべき場所を見つけられたんですね。
そのままその会社に就職されたんですか?

そうです。
大学に戻る必要はないんじゃないかと思って休学から戻らず大学を辞めてそこに就職しました。
解き放たれたmioさん「わたしは自由だ!」

大学に行かなかった1年間で初めて自分のやりたいことと向き合えました。
そして一番大きかったと思うのはそれを初めて親に主張できたことです。

これまでは親御さんのいう通りの方向に進んでこられたんですもんね。

はい。
このことがあったから「誰に何を言われてもわたしは自由だ!」って思えるようになりました(笑)
「自由だ〜!」

親御さんに大学を辞めたいと伝えたときの反応はどうだったんですか?

やっぱり最初は反対でした。
「お金をかけてきたし、一生懸命育ててきたから、どうしても大学を卒業してほしいというのは理解してほしい」と。
親心…

ただ、「でもそれは親のエゴなんだなとも思う」と言って最終的には応援してくれたんです。

素敵な親御さんですね。

本当に感謝しています。
もし自分が親の立場だとしたら同じことが言えたかなって…

それだけ熱い想いが伝わったのかもしれないですね。
YouTubeを始めるっていうときも親御さんには伝えたんですか?

はい。
彼と同棲してやることにしたので伝えました。
もちろんそれも最初は反対でしたけど(笑)
うちの親は結婚するまで同棲はダメっていう考え方だったので…

そうなんですね。
どうやって説得したんですか?

プレゼンしました。
パワポ20枚ぐらいにまとめて(笑)

親御さんにプレゼン!笑

その時も結局わたしの熱意に折れてくれました。
やっぱり一回大きな挫折をして決断したからこそ、もう何があっても動じないぞ!って気持ちになれたんだと思います。
これからはトキメキを最優先に…

大学時代に挫折を経験して、今のmioさんの”好き”に忠実なスタンスが生まれたんだなと思いました。 これからはどんな活動をしていきたいですか?

やっぱりYouTubeに力を入れていきたいです。
実は今の会社には毎日行ってるわけじゃなくて、業務委託という形でやらせてもらってるんですよね。 週に2~3日ぐらいで携わらせていただいていて…
それも徐々に減らしていって自分たちの活動だけにシフトできればと思っています。

そうなんですね!
一度就職した会社から業務委託を受けているってちょっと珍しいパターンですよね。
会社にお話しされた時はすぐに受け入れてもらえたんですか? またプレゼン…?

プレゼンはしていないです(笑)
割とすんなり受け入れてもらえました。
元々就職する前から個人の活動をしていましたし、そこは理解してくださっていたので。
インフルエンサー枠で採用されたんだとか!

いつかは完全に個人の活動だけにされるんですか?

そうですね。
今はなかなか「nidones」(YouTube)の方に時間を割けれてなくて…
もっとそっちの活動ができればと思ってます。

これからの活動で大事にしたいことはありますか?

やっぱり「ワクワクした方向」に進んでいきたいと思います。
わたしの中ではそれが何よりも優先されます。
たとえ数字が伸びるだろうというコンテンツがあっても、自分がときめかないと思ったらやらないです。

なるほど。
自由だし、稼げるしっていう理由でフリーランスになりたいって人は最近多いと思うんですけど、続ける上でどこにモチベーションをおくかって大事ですしね。

そうですね。
わたしは楽しいという気持ちがないとどんなに条件が良くても続けられないので、この気持ちを大事にしています。
もちろん人によって違うと思いますし、違っていいと思います!

大きな挫折をしたmioさん。
その挫折があったからこそ、「ワクワクした方向へ進む」という考え方に至ったのだと思います。
どんな環境が合っているか、どんなことが好きなのか…
それは人によって違うと思いますし、中には好きなことや得意を見つけられない人もいる。
ただどんな人でも自分と向き合うことは大切なんだと感じました。
さて次回はmioさんインタビューのラストになります!
可愛くて丁寧な暮らしの発信をしているmioさんですが、大好きなことを仕事にしているからこその悩みが…
キラキラしたインフルエンサーにもある等身大の悩みを聞きました!