「あなたの原動力はなんですか?」
そう問われてすぐに答えられるでしょうか?
原動力とは活動を起こす元になる力のことです。
原動力は、やりたいことに挑戦するバネになります。
しかしそんな原動力が見つからず、なかなか挑戦できない…
自分には原動力がない…
そう悩むこともあるでしょう。
原動力は意外にも身近なところに転がっていたりします。
自分の内側だけではなく、外側からの刺激が原動力になることもあります。
今回は元てれび戦士、伊倉愛美さんに子役時代から約26年、芸能活動を頑張り続けてきたその原動力を聞いてきました。
原動力は一つじゃない、周りからの刺激も自分の気持ちも…
いろんなことが原動力になって頑張れるという新しい発見がありました。
伊倉 愛美(いくら まなみ)
1歳で芸能界デビュー。子役時代は ひとりでできるもん、天才てれびくんMAXなどの教育番組に出演。 現在は歌手として楽曲制作やYoutubeチャンネル『イクラ放送局』でカバー動画を公開している。Twitterはこちら。
目次
自分の細い軸を支えてくれるのが周りとの繋がり
1歳の頃に子役デビューして、年齢=芸歴という伊倉さんですがここまで頑張り続けられる原動力って何かありますか?
うわ〜たくさんありますよ!
1番の原動力は人とのつながりかな〜。
これまで出会ってきた人とのつながりですか?
そうです。
小さい頃から芸能活動を続けてきて、その中で出会った共演者の方や、スタッフさんとか…
今でもわたしが出演する作品を観にきてくれたりするくらいずっと仲良いんです。
そういう人たちとのつながりが、楽しくてやめられないっていうのが大きかったです。
嫌だなって思う人とかいなかったんですか?
全然そういうことがなくて…
わたしの場合はむしろ頑張れる理由の一つになるほど、芸能界で出会った人たちといるのが楽しかった。
それから家族や友人からの応援も原動力になってます。
わたしが頑張ると、やっぱり喜んでくれるんです。
喜んでくれるから頑張りたいと思うし、恩返しをしたいという気持ちが強いです。
自分の内側にある原動力というよりも外側からの刺激、周りからの応援が原動力になってるんですね。
自分の内側にもそういう原動力はあるんですけど、わたし自身、軸がめっちゃ細いんですよ。
原動力はこれだけ!って決まりきったものもなくて…
だからこそ、家族や友人の応援とか、一緒に芸能活動をしてきたこれまでの共演者との繋がりがすごく大事で、支えになっていると思います。
なるほど。
自分の内側にある軸を周りとの繋がりが強く支えてくれているということですね。
そうですね。
たまにどこまでが自分かわからなくなるくらい…(笑)
周りにもいっぱい原動力があって、それぞれがわたしの細い軸を支えていると思います。
これまで出会ってきた人に心から感謝しているという伊倉さん…
我々emoleとの出会いも転機になったと言っていただきました。
ありがたい(涙)
伊倉さんと共に制作したミュージックビデオはこちら⏬
飽き性がからこそ、続けてる
なんで”芸能活動”を続けてこれたかでいうと、飽き性だっていうのもあると思います。
飽き性なのに続けられる…?
どういうことですか?
何かが完成しちゃうと、飽きてしまって興味なくなることがほとんどなんです。
だから趣味とかも続かなくて…
でもアーティストとかクリエイターって達成した実感が湧かない職業だと思うんですよね。
あ〜確かに、次から次へと改善点が見えてきてしまいますよね。
はい。
舞台が終わっても、もっとこうした方が良かったとか次の改善点が見えてきて終わりがないんです。
満足せずに次はこうしよう!と自然に次のことを考えるんですね。
その結果ずっと続けることになると…
いつか完成する時が来るんですかね?
それは…来ないかもしれないです(笑)
完成したらやめちゃう…
やめてしまうなら完成してほしくない…!
やめちゃいますか(笑)
いや、でも永遠に悩み続けそうですけどね(笑)
何かできても、ここはだめだったってなってしまうと思いますね。
でも完成しないから辞めてしまおう!って思っちゃう人もいると思うんですよね。
伊倉さんの場合は、逆に完成しないからこそ飽きずに頑張り続けられるんですね。
例えうまくいかなくてもそれが原動力になっているのだから、強いのかもしれない。
表現することが好き、特に歌が好き
子役から今まで芸能活動をずっと続けてきて、辞めてしまいたいと思ったことはないんですか?
ん〜ぶっちゃけ辞めたいと思うことは過去にもあったし、今でも思うことがあります。
今でも思うんですね!
この業界、向いてないな〜ってよく思うんですよ。
実はたくさん人がいる中で話したり自己アピールすることが元々は苦手で、今でも緊張しちゃいます。
それでも芸能活動をしていきたいと思うのはなんでなんですか?
昔は特に理由という理由はなかったんですよね。
1歳の頃から子役をやっていたので、もう使命感というか…
歌舞伎役者の家に生まれた子みたいな…
芸能界で活動することが自分の使命なんだと思ってたんです。
なるほど…
芸能界にいることが当たり前みたいな感覚ですね。
そうです。
でも高校生ぐらいになって、将来の道を自分で選べるんだってわかったときに、やっぱり自分は表現することが好きだなって思ったんです。
最初は使命感でやっていたけど、今は好きだから芸能活動をできているんですね。
はい。
特に歌が好きで、それができる環境があるから頑張れていると思います。
そうなんですね。
今後もずっと音楽活動は続けていきたいですか?
続けていきたいですね。
自分自身、音楽をたくさん聴いてきて、救われてきたんですよね。
毎朝、長い通学時間、ずっと音楽を聴いて、「よし、頑張ろう!」って思えました。
だから自分も人を癒せるような、応援できるような存在になりたくて、音楽にも恩返しをしたいなって気持ちもあって…
音楽にも恩返しを…何事にも感謝を忘れない伊倉さん
歌うこと、表現することが好きという気持ちと、今までご自身を救ってくれた音楽に恩返しをしたいという気持ちも原動力になっているんですね。
そうですね。
やっぱり、原動力はたくさんありますね(笑)
原動力は一つじゃない…
最初は自分の中の強い想いが見つからなくても大丈夫。
誰かのために頑張るという気持ちで挑戦していく中で、自分の気持ちに気づくということもあるのだと思いました。
次回は伊倉さんが大好きな歌のために独立という道を選んだことについて、聞いてみました。
意外にも独立=孤立ではないということがわかりました。
次回も引き続き読んでいただけると嬉しいです!