芸能活動するなら事務所に所属するのが当たり前!
一昔前までは確かにそうでした。
しかし最近は、事務所から独立してフリーで活動する人が増えています。
事務所に所属しないってどういうこと? 独立していてもやっていけるの?
そんな不安を払拭するべく、大手芸能事務所から独立して音楽活動を続ける伊倉愛美さんにお話を伺いました。
子役時代から芸能事務所に所属して、活動を続けてきた伊倉さんですが、25歳の時に退社しフリーで活動しています。
事務所に所属していた時よりも、よりチームの重要性を感じているという伊倉さん。
一体どういうことなのでしょうか…?
伊倉 愛美(いくら まなみ)
1歳で芸能界デビュー。子役時代は ひとりでできるもん、天才てれびくんMAXなどの教育番組に出演。 現在は歌手として楽曲制作やYoutubeチャンネル『イクラ放送局』でカバー動画を公開している。Twitterはこちら。
目次
0から1を作り出すことに快感を覚えた
伊倉さんは子役時代から、芸能事務所に所属して活動されてきたと思うんですけど、事務所を辞めて独立したきっかけはなんだったんですか?
自分がやりたいことがはっきりしてきて、やりたいことやってみたいなと思ったんです。
たしかに事務所に所属していると自由には動きにくいですもんね。
伊倉さんがやりたいと思ったというのはどんなことですか?
音楽活動が一番やりたかったことです!
事務所に所属していた時も、音楽活動はできたんですけど、基本的には頂いたお仕事をやっていたんですよね。
子役時代から長年、受け身のスタンスでした。
もちろん、それが不満だったわけではないんです。
今までやってきたお仕事はすごく楽しかったですし!
ただ、芸能活動を続けているうちに、自分がやりたいことって音楽なんだなと実感するようになったんです。
なるほど。
何かそれを実感するような出来事とかがあったんですか?
事務所に所属していたときに、ワンマンライブをやったんですよね。
その経験は大きかったです。
誰かにやってみたら?と言われたわけではなく、初めて自分からやりたいと言ったんです。
与えられた仕事ではなく、自分がやりたいことに挑戦できたんですね。
そうですね。
20歳を過ぎて、自分で決めたことをやってみたいと思って…
その時にやりたかったのがワンマンライブだったんです。
けっこう衝動的でしたね。
じっくり考えて行動するよりも衝動的な行動の方がうまくいくこともあるかも…
ワンマンライブを経験して音楽活動をしていきたいという気持ちが強くなったんですね。
そうですね。
あとは、0から1を作るということに快感を覚えたんですよ。
0から1を作ること…
与えられたものを表現するだけではなくて、制作段階から自分も携わることの楽しさに気づきました。
なるほど。
ないものを生み出すクリエイター的な考え方ですよね!
まさにそれです。
事務所に所属しているとなかなか制作段階から自由にやることはできないので…
少しずつ自分のやりたい方向性が見えてきたときに自然と独立につながりました。
実は事務所にいたときの方が「孤独」感があった
やりたいことが見えて、独立したということですが、実際独立してみてどうでしたか?
独立=孤立みたいたイメージがあるかもしれないんですけど、全然そんなことなかったんですよね。
むしろ独立した今の方がチームプレイをしているというか…
どちらかというと、事務所に所属していた時の方が孤独感がありました。
所属しているのに…?
逆のイメージでした…!
事務所に行ってマネージャーさんに挨拶するのもオーディションみたいな感覚で緊張していました。
なるほど。
売り出してもらうためにちゃんとしなきゃ!という意識があったんですね。
そうですね。
独立して、そういう意識から解放された気がします。
もちろん人によって良し悪しはあると思うんですけどね!
伊倉さんにはそっちの方が合っていたんですね。
今の方がチームで動いているということですが、チームを作って独立したということですか?
事務所に所属していた時に、やりたいことが見えて、それを周りに話してたら、自然とチームができてたんですよね。
そうなんですね!
やりたいと思ったことを周りに言うっていうのも大事ですね。
その結果協力してくれる人がチームになってくれたんですもんね。
そうですね。
あとはやりたいことに向かって頑張る姿勢を見てくれている人もいるんだなと思います。
見せていくのも大事かもしれないですね。
たしかに…
でも苦手かもしれないです…
テスト勉強とかを裏でこっそり頑張っちゃうタイプなんですよ(笑)
「ノー勉だよ!!」と言いながらいい点数取るタイプの人だ(笑)
そこは見せていきましょう!笑
はい(笑)
素直に見せていこうと思います!!
安心よりもワクワクする方へ!
伊倉さんは子役時代からずっと事務所に所属して活動されてきたわけですけど、 いざ、独立を決めた時、不安はなかったんですか?
それはやっぱりありました。
事務所に所属していれば、営業をかけてくれて、待っていればお仕事が入るけど、独立したら待っていても仕事はこないので…
どう乗り越えたんですか?
一つはSNSがあったから発信が途切れることはないなと思いました。
これまでは、出演させてもらえる番組を待つだけでしたけど、今は時代もあって自分で作ることができるじゃないですか。
YouTubeがありますもんね。
そうです。
一緒に作ってくれるメンバーもいるし、だから大丈夫って思えました。
やっぱり仲間が大切な伊倉さん
あとは、不安よりも、自分がしたいことを自分で選んで、新しいフィールドに飛び込みたい気持ちの方が強かったんです。
やんないよりはやった方がいいと思うし、 なんだかんだどうにかなるって思えるんですよね。
今まで芸能活動を続けてきて、うまくいかないことも失敗もたくさんあって、でも乗り越えてきたから… なんとかなるなって思える性格に育ったんです。
たしかに挑戦するときってリスクは必ずあるものだけど、なんとかなるなって気持ちもどこかでありますよね。
そのリスクを考えるよりも、今のワクワクの方が大事にしたいと思います。
ワクワクする方に向かっていくと、周りが応援してくれて…
その応援があるから挑戦することができて、その姿を見てまた周りがサポートしてくれる…
こういういいサイクルが生まれますよね。
そう!!
それを言いたかったんです(笑)
取材中、どんな話をしていても常に仲間の話になる伊倉さん。
ついてきてくれる仲間を何よりも大切にしているんだということがわかりました。
そしてワクワクする方に向かって一生懸命がんばる伊倉さんだからこそ、たくさんの仲間がいて、臆せず挑戦できるんだと感じました。